またモソモソと本を読み始めました。
このところ「書く」ことに気を奪われていて、読む量が激減していたのですが、
久しぶりに、かなりのハイペースで本を消化していっております。
なんかこう…好きな本を読んでいると「原点に戻るな~」と言う気がします。
おどけたスパイが出てきたり、おちゃらけた狙撃兵が出てきたり…
渋いおっさん整備士に、訳ありの美人。
若くて良い腕を持っているものの、冷徹で周囲と上手くいかない兵士。
厳しい態度の裏で、若い兵士を暖かく見守る上官。
いや~。。。好きですね。こういう鉄板。
さて…
読んでいた本の中に、少しドキリとした言葉があったので、つらつらと…。
物語の中では、若い兵士を見ていた上官がこっそりと呟いた言葉です。
悪意はゆっくりと醸成される。
時計の短針のような遅々とした変化が何かを狂わせ
真摯だったはずの人間を、周囲を恨む冷笑家に仕立ててしまう。
状況の正否を握るのは、ただ一つ、環境よりも自分自身だが
環境の厳しさの中で、我々は容易にそれを忘れてしまう。
あ~…なんか、その通りだな…と。
自分の場合、条件は完璧に整っていて…
割と皮肉っぽい性格に、低くない自尊心。
気に入らない事があった時、自尊心が満たされなかった時
周囲を冷笑して誤魔化すのは、自分にとっては、とても簡単です。
冷静に考えれば、それが正しくないことは明白なのに
気に入らない出来事に伴う、自分自身の「痛み」を逃がすために
「アイツはそういうヤツなんだ」と冷笑することで誤魔化してしまう。
物語の中では、そうして堕ちていった「冷笑家」が敵役として出てきていたのですが…
リアルの中では、そこまで堕ちる人は、まず居ないと思います。
堕ちて行く過程の中で「それは違うよ」と教えてくれる人々もいますし…ね。
…とはいえ…うん。
冷笑に逃げる事自体は、割とよく見かけるのかな~と。
…もちろん、自分自身も含めて…ですけどね。
「冷笑家」にならないためには、
「厳しい環境」の中で傷ついても、「冷笑」で誤魔化さない。
自分自身の気持ちが大事なんですよね。。と。
まぁ…全てにおいて真摯である必要性は皆無だと思いますし…
時に、限りなく冷笑に近い失笑を漏らすような事もあります。
ただ…うん。
少なくとも 自分を想ってくれる人たちに対しては、真摯でありたいな…なんて。
こ~いう事を書くと、
「自分が正しいと思っている」的な感じになってしまうのでアレなのですが…
うん。
なんとなく…自戒的な意味合いを込めて…。
ボソボソと、呟いてみたのです。
*コメント不可にしておりますので、何かご意見があれば学園のメッセにて…
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