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某魔法学園に生息する『瀕死の黒妖精』の背後ブログ。中身がダダ漏れ超えて、もはや剥き出し。       *この中ではPC様同士の面識があれば横レス可とさせて頂きます。
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黒妖精と違って、のんびり平和に生きてきた「へたれ」。
自称「物書き」だけど、単なる趣味。
2キャラ稼動で、バタバタと遊んでおります。
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本家で上げたSSの懺悔ではありません。
唐突に「紅炎」第2話です。
うん。なんと8ヶ月ぶり(笑)
後半はかなり前に書き上がっていたのですが、
前半を書くのにグズグズしていて今に至るのですよ~。

では…
*前回と同じ注意書き+α

・完っ全にノリで書いているため、SF考証が超いい加減です
・完っ全にノリで書いているため、諸々の設定の詰めが、メチャ甘いです
・完っ全にノリで書いているため、出演者の割り振りが超適当です
・ここをお読み頂いている方は大丈夫だとは思いますがBLです

っていうか、つまりグダグダです

多分 絶対、前話は忘れ去られていると思うのでリンク貼っておきます。
http://fibrisfnetx.side-story.net/Entry/12/
紅炎 ~プロミネンス~ vol.2 戦闘員展開


ドックに駆け込むゴットハルトにフィブリス、拓海、ブラディウス。
入り口を入ったところで一列に並んだ彼等を待ち受けるのは、ジェダイト少佐だ。
「サーパラ連合国宇宙軍 第2宇宙区画防衛隊 ソレンティア宇宙艦所属
 第1SC戦闘部隊 隊長ゴットハルト・ヴェルナー・ターク以下3名
 出撃準備開始します」
ゴットハルトの声に従い、全員が踵を合わせて敬礼を取る。
ダルそうな表情ながらも、かなりきちんとした形になっているゴットハルトとフィブリス。
そして、敬礼をしているのにも関わらず、どこか姿勢が整わない拓海とブラディウス。
それぞれの顔をちらりと一瞥したジェダイト少佐が、敬礼を返して言った。
「了解。各員、戦闘準備 後 自SC戦闘機内にて待機」
「了解」
体育館ほどの大きさを持つドックの中には、
SC機と呼ばれる、高さ6m程の人型宇宙間機が何機か
肩膝を立ててしゃがむような姿勢でうずくまっている。
そのうち、もっとも射出口に近い4機が、彼等戦闘員専用のSC戦闘機だ。
各自が自分のSC戦闘機に走り寄り、手早く登場準備を開始する。
 
「足廻りヨシ。腕廻りヨシ。背面ブースター廻りヨシ」
各稼動部から、オイル漏れ等の異常が無いかの目視でチェックし、指差呼称を行う。
「補助牽引鎖、開放ヨシ」
射出台座とSC機を補助的に固定している鎖を外し、鎖を収納する。
「補助電源作動。異音ナシ。搭乗ハッチ開放」
SC機の胸元。
人間で言うならば、ちょうど鳩尾辺りにある認証パネルに手をかざすと
補助電源がONになって、胸部の搭乗ハッチを開くことができる。
曲げられた腿に足を掛けてよじ登ると、各戦闘員はハッチの中へと姿を消していった。
 
 
ハッチを閉めて、操縦席に着座したフィブリス。
5点固定のシートベルトを装着し、
全駆動力を遮断するクラッチレバーを踏み込んでから、メイン電源のスイッチを押した。
「メイン電源作動」
シュン…と音がしてコックピット内のモニターが一瞬明滅する。
黒かったモニターが暗い灰色に変わり、すぐさま外の様子を映し出した。
ドックの中。戦闘機を出す為に他の乗組員達が走り回っている。
モニターの隅、視界を遮らない場所に次々とインジケーターが表示され、
10秒もすると起動完了のグリーンランプが点滅した。
「起動完了。各パラメーター異常なし。F機起動完了」
声に出した言葉は、通信システムに乗り自動的に自隊のSC機と
コントロール室、ブリッジの管理員のところへ届けられる。
コントロール室で電源が入った音だろう、
一瞬のノイズを挟んで女性の声が、フィブリスのいるコックピットに響いた。
「コントロール室、アルニカ。F機起動完了了解」
 
一方、他のメンバー達もフィブリスと同様の起動を行っていた。
「起動完了。各パラメーター異常なし。G機起動完了OKだぜ!」
「コントロール室、シイム。G機起動完了了解」
「なんだよ!女のコの方じゃねぇのか~!ツイてねぇなぁ」
「確率は等しく2分の1だ。次回に期待しろ」
 
「起動完了。各パラメーター異常なし。T機起動完了」
「コントロール室、アルニカ。T機起動完了了解。
 声に眠気が残っています。あと30秒で覚醒してください」
「…アルニカさんですか?おはようございます」
「おおそようございます」
 
「起動完了。各パラメーター異常なしっと…B機起動完了~」
「コントロール室、シイム。B機起動完了了解したが、今一度の確認を推奨する」
「へ??何で再確認??」
「自分の実績を参照することを推奨する」
 
交わされるそんなやり取りを聞いていたフィブリス。
そのコックピットのモニターの下辺に一列の文字が流れる。
『フィス?おはよう…っていうのも変かな?』
コツコツ…と右のパネルを2回タップする。
機体の操作には何の意味も持たない…
けれどもこの機体に“接続”しているアルーシャだけに伝わる信号。Noという意味。
文字列が流れる。
『ん…昨夜はちゃんと眠れた?』
今度は1回。Yesのサイン。
『こんな時間の出撃だけど、大丈夫?』
もう一回。Yesのサイン。
『良かった』
 
「射出準備完了。経路ランプ、オールグリーン。射出台座ロック解除」
アルニカの声が宣言して、射出台座がフリーになる小さな衝撃が伝わる。
「気密ハッチ外扉密閉確認。内扉オープン」
シイムの声が響くと同時に微かなモーター音と、重い金属の動く音がして、
ドック前部の射出口扉がゆっくりと開いた。
「射出台座 気密室内へ移動」
台座がスライドして、機体が射出口へ向かう。
気密スペース内に4機が縦に収納されると、その後ろでドックの扉が静かに閉じた。
数点の非常灯を残して、真っ暗になる狭い気密室。
「うっし…気合入れて行くぜ~野郎ども!」
威勢の良いゴットハルトの言葉に被るように、アルニカの声が響いた。
「内扉クローズ確認。外扉オープン」
ゆっくりと開く気密ハッチの外扉。
誘導ライトに照らされた射出経路の向こうには、真っ暗な宇宙空間が見える。
シイムの声が宣言する。
「G機射出5秒前。4…3…」
ヴゥン…と音がしてフィブリス機の目の前のゴットハルト機のブースターが着火した。
「2…1…射出!!」
射出カタパルトの急激な加速。
同時に出力を上げたブースターの光の軌跡を残し、
ゴットハルト機は宇宙空間へと飛び出して行く。
 
「F機射出5秒前」
フィブリス機の暗いモニターの下辺に文字列が流れた。
『行ってらっしゃい。気をつけてね』
「4」
操縦レバーを握り直してクラッチレバーから足を離す。
「3」
ブースターペダルを軽く踏み込みながら、スターターボタンを押し込んだ。
「2」
ブースターに火が入り、独特の振動がSC機を揺らす。
「1」
ペダルを強く踏み込んで、フィブリスは叫んだ。
「任せとけ!」
「射出!」
 
 
艦から宇宙空間へ飛び出していった4機のSC戦闘機。
その軌跡を見送ったアルーシャは、まるで細い糸をそっと下すように
フィブリス機との直通回線を遮断した。
忙しくなる。自分もフィブリスも。
また無事に帰ってきたら、誰よりも先に「お帰り」を言えば良い。
コントロール室の二人より先に声を掛けることができるのは、
半機械の自分だけだから…。
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