涼しさを感じる夜風に、堤防の下を流れる川の水の音。
隣に陣取ったご家族からお裾分け頂いた、美味しい焼き鳥を食みつつ、花火を眺める幸せ。
立秋。盆休み初日の贅沢な夜。
…という訳で、花火大会に行ってきましたよ~。
割と規模の大きな花火大会が、自分の住んでいる場所のすぐ近くでやるのですね。
一昨年はベランダから眺めて楽しんでいたのですが、
今年は、自転車を転がして近くまで行ってまいりました。
ともすれば、燃えカスが降ってくるような至近距離から花火を見ていたのですが、
尺球が上がると凄いです。
ズドンっていう音と共に、肺の中の空気まで震えるのですよ。
そして視界いっぱいに広がる、大輪の華。
や~も~。幸せすぎて、しまりのない笑みが止まりませんでした。
花火大会って良いですよねっ!
まぁ、そんなこんなで自分は花火が大好きなのですが、
自分の祖母は花火が好きではありません。
花火の爆発音や、細かく燃える「シュワシュワ」という音が、焼夷弾の音にそっくりなのだそうです。
女学校時代、東京大空襲に遭って同級生の大半を失ったようで
今でも花火を見に行く気にはなれないのだそうです。
それから…花火の中には、最初の爆発で小さな花火の玉を周囲に飛ばし、
それらが空中で大きく散会してから、広範囲にパッと華を広げる…なんていうのもあるのですね。
ぼんやりと花火を見ながら同居人とダベっていて…
「なんだかアレって、クラスター爆弾と同じだよね~」
なんて話してました。
結局のところ、花火と爆弾は同じ火薬ですからね…。
花火って最も平和な火薬の使い方の一つなんじゃないかな~なんて。
そう思うと、貰い物の焼き鳥をパクパク食いつつ、ボケっと花火を眺めている自分の身の幸せが
しみじみと身に染み入ってくるような気がします。
ダイナマイトを発明したノーベルさんも、花火大会なら喜ぶんじゃないかなぁ。。。
ついでに言うと、花火って普通に見に行くだけなら無料なところも好きです。
打ち上げられる花火の資金は、地元の有力企業とかが宣伝兼ねて出してるんですよね~。
この辺りだと、某T系企業がかなり出資していますが(笑)
こう…「企業による地元住民への利益還元」みたいな感じで。
江戸時代頃に、大店が「皆さんのために」と見栄を切っていた頃の環の中に
自分も入れているような気がしてきて、思わず不気味にニマニマとしてしまったりして。
う~ん。。。。完っ全に危険な妄想族な自分。。
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